2023年12月は、新4K8K放送が開局５周年を迎え、累計受信機器台数は1500万台を突破。すでに3社のBS右旋新4k放送事業者も認定されています。遡ること６０年、１９６０年は、わが国初の五輪開催に4年先立ちカラーテレビ放送が開始。そして半世紀以上を経て、一年遅れながらも2度目のオリンピックを無事開催。続けて５Gサービス開始、NHKによるネット同時配信開始と、放送通信史における新たな時代が幕を開けています。放送各社とも国内外のロケ番組が増えポストコロナの日常を回復する一方、テレビのリモコンに配置されるストリーミングサービス専用ボタンの増加が、我が国の視聴スタイルの変容を浮き彫りにしているといえます。
すでに４０年以上の歴史を持ち、今や伝統的ともいえるテレビショッピングは、世界的なロックダウン局面において新たな存在感を示しました。日本に限らず、米・韓・他アジア諸国に共通してみられる、テレビショッピング事業者の成長力は、テレビショッピング産業の根強い基盤と変化を裏付けていると言えるでしょう。いわゆる「テレビジョン」と 共に親しまれてきたテレビショッピングから、広義のメディアコマースへの脱却は、特にアジア諸国で飛躍的に加速しており、かつてテレビショッピング vs Eコマースと行った構図がとても遠い昔のことに感じられるほどです。さらに最近のメディアリテール市場においては、ライブコマースの成熟を待つことなく、「リテールメディア」と呼ばれる新たな広告・メディアが頭角を現し、急速に社会実装が進みつつあります。国内のテレビショッピング事業者に視線を向けると、深層学習を活用した動画制作、字幕生成など従来コンテンツの付加価値を高める実装事例が相次いで登場しており目が離せません。
ChatGPTに代表される生成AI が決定づけた、全世界、全産業に及ぶゲームチェンジは、リテール事業者にとっても大きなチャンスをもたらします。人間の知識と経験を代替する、この革命的技術を味方につける視点が 企業の命運を左右する時代が訪れたことにもはや疑う余地はありません。弊社は、国内外におけるリテールマーケットにおける経験と、AI、IoT・メディアなど、多岐にわたる最新動向のへの積極的なアプローチを通じて貴社のイノベーション実現をサポートしたいと考えます。
